都市銀行とネット銀行

ネットバンクを選択する最大のメリットは何と言っても「高金利」にあるでしょう。ではなぜネットバンクの金利は、都市銀行や地方銀行よりも高くできるのでしょうか?ネットバンクの特徴の一つは実店舗がないという事です。そのため、メガバンクのような膨大な数の社員に払う給料は必要なく、人件費にかかる経費は大変安く済みます。実店舗があるということは、建物を建設するという事ですね。土地代や建設費がかかります。また税金もかかります。店舗には当然、電気代や水道代などは必須です。店舗がないということは、そうした経費も必要ない、という事になります。また店舗が無いので、セブン銀行を除いて、自行のATMはありません。それは設備投資やメンテナンスなどの維持費もいらない、ということになります。店舗が無く通帳も発行しない、ATMも設置していないということは大変な経費の節減になります。その分を金利を高くしたり、手数料を低くするなど、顧客の獲得費用に向けることができるのです。

そして都市銀行の特徴と言えば、全国規模でのサービスを行っているという事でしょう。大都市には大抵支店があるので、全国どこでもサービスを受けられます。それに企業としての規模が大きいので、巨額な融資や国際的な取引の場合は、やはり信用が高いと言えるでしょう。大企業のメインバンクは大抵メガバンクです。全国規模のサービスを行っているため、全体的な手数料がやや高めですが。

ネット銀行と都市銀行はどっちがいいかと、お互いライバルのようなイメージもありますが、ネット銀行のメイン株主を見てみると、面白いことが解ります。ジャパンネット銀行は三井住友銀行とヤフー株式会社が株のほぼ半分づつを持っていますし、じぶん銀行は通信会社のKDDIとメガバンクである三菱東京UFJ銀行が共同で設立しています。住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同で出資するネット銀行です。もちろん楽天銀行は楽天株式会社の、ソニー銀行はソニーフィナンシャルホールディングスの、それぞれ100%子会社です。

こうしてみてみると、ネット銀行とは大抵大きな企業やメガバンクの傘下にある、あるいは完全な子会社ということになりますね。経営的にお互いに支え合っている部分もあるようです。

三菱東京UFJ銀行のインターネットバンキングサービスの三菱東京UFJダイレクトと、ネット銀行であるじぶん銀行の場合は、相互に振込み料は無料ですし、三菱東京UFJダイレクトからじぶん銀行の口座を開設したり、じぶん銀行のホームページから三菱東京UFJダイレクトの申し込みができたりと、サービスを共有しています。使う側にとっては便利ですね。